競泳日本選手権とスポーツビジネス
先日行われました競泳日本選手権に行ってまいりました。メインは本学から出場する選手の応援でした。10名の選手が出場し、決勝で6位の選手が出るなど近年では最高の成績であったと思います。しかし、本学の水泳部の最高峰はオリンピックでの金メダル(2004年アテネ800m自由形女子 柴田亜衣選手:当時4学年)ですので、大学の求めるハードルは非常に高いところにあるなと感じている今日この頃です。
話は変わり、スポーツマネジメントを教えている教員として、競泳日本選手権のビジネス面での躍進を感じずにはいられない大会でもありました。チーム関係者として参加させていただいたため、ADカードでどこへでもアクセスできる状態でしたので、アップ時間、予選・決勝の空き時間を利用し授業で使えるネタを探しておりました。私が現役のころの日本選手権(出場できたことはありません…)は「競泳の大きな大会」という感じで、お金を払って水泳を観戦しているお客さんはほとんどおりませんでした(という印象でした)。スタンドにいるのは関係者(学校関係者、スイミング関係者、家族、コーチなど)がほとんどで、プロ野球やサッカーのようにお金を払って観ている人などほとんどいない?ような気がしていました。ところが、この大会、約3500席あるスタンド席はほとんどが有料観客で埋まっていると、ある広告会社の方がおっしゃっていました。「競泳で観客??」十数年前は考えられなかったことが起こっているなと感じております。そして、十数年前と変わったところと言えば、会場の演出だと思います。デジタルサイネージがプールサイドのあらゆるところに設置され、選手入場ゲートはアメフトの入場を思わせる派手なゲート、優勝インタビューを行うお立ち台など、ものすごい演出を行っているなと印象を受けました。スポンサー企業も沢山ついており、競泳はいまや、大きなお金が動くスポーツコンテンツの一つになってるような気がします。昔は「水泳?金にならないスポーツ」と言われたことがありますが、いまや、この国の水泳はビジネスコンテンツの一つとして十分に成り立つものになっていると思います。そして、自分自身が頑張ってきたスポーツが躍進していくことは私自身もうれしい限りです。
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