研究のメインストリームであります「スポーツ・コミットメント」の論文が発刊されました.今回は二つの種類のコミットメントの存在を明らかにし,日本の大学生競技者を対象として自主トレを含む一週間の運動活動量とコミットメントの関連を明らかにしております.やはり,自主的な活動意図と強制されている活動意図では,練習への打ち込み具合が違うみたいです.私も中学生までは,強制されて競泳をしておりましたが,自主的なトレーニングは一切しておりませんでした… 統計的に見てもそのような結果が出ましたので,昔の自分を見ているようです…笑 発刊まで11か月かかりましたが,初めての単著論文です…ご笑読いただけると幸いです.
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NAC社様のEMR-9を使用し,プロ野球中継を視聴しているときの視聴者の視線を分析した結果をまとめました.この分野はあまり,スポーツ科学分野では行われていないものですので,ご笑読いただけると幸いです.大きな結論としては,視聴者は広告を全く見ていない.気にしていない.ということです.すなわち,広告投資効果は今の状態であると意味なし?と考えられてしまうかもしれません.
日本版NCAAの創設に向け,企画書等の作成に追われる日々ですが,その中でも私自身が経験したNCAA本家の問題点とその解決アプローチ方法のごく一部を論文化してみました.ヨーロッパの雑誌ですが,IFがあるようですので,一応信頼性の置ける記事になっていると思います.ご興味のあられる方はご笑読の程をよろしくお願い申し上げます.
TOKYO2020に向けて鹿屋市もスポーツ合宿地誘致に乗り出しました。PRビデオが作成されたようです。内容はほぼ、本学の紹介ビデオですが、、、すごくいい感じの映像になっていると思います。鹿屋体育大学という国立大学唯一の体育学専門単科大学が所在する鹿屋市ですので、「市民のスポーツ参加率日本一」を目指したいものです。(電通さんに指摘されました…。)
スポーツ合宿地に関するマーケティング研究も少し進めているので、併せていろいろと考えていければいいなと思います。
近年、米国版NCAA創設に向けていろいろと慌ただしくなってまいりました。そんな私も本学の責任者??(いろいろと飛ばして責任者的な…)になっているらしく、大学体育連合、スポーツ庁、電通、その他関係各所と連携して本腰を入れ始めたところです。
私も数年前、米国の大学院に留学していた際に大学のAthletic Department(スポーツ局)で働かせていただいた経験がございます。男子バスケットボールチームについて全米中をドサ周りしていたわけですが、とにかくアメリカは広い…。遠征でも飛行機を使い試合に行ってました…。ホーム&アウェイが基本でリーグ戦中は3日に1回は飛行機やバスに乗って移動していたような気がします。そして疲れ切っていました…。しかし、試合になると、1万人を超える観客を目の前にチームと一丸となって戦うシーンは今でも昨日のことのように覚えており、試合中に味わった経験は今でも忘れない刺激的なものでした。
さて、NCAAのビジネス性によく目が向けられますが、教育はどうか…日本では「NCAAのようにしっかりとした規則・ルールがあると日本の大学生も学業とスポーツをしっかり両立できるようになる」なんていう意見がよく出ていることを耳にしますが、これは米国のシステムが学生アスリートは一定の学業水準が無ければプレーすることができないという基準をつくり、NCAAの規則で奨学金等の基準などを詳細に決定しているから成り立っているものであると思います。日本の場合はどうか、まず、大学に入学する時点で米国と違います。まず、トップアスリートの高校生…ある私立大学では月に数十万円のお小遣いと奨学金、生活費すべてを出す代わりに大学に籍を置いてもらう。もちろん、筆記や試験はほとんどなく顔パスで入試を通過…。次にトップに次ぐ全国大会入賞レベルの高校生…入試なし、高校の学業成績関係なし、全額奨学金で大学に入学…。これが現実です。そして、こんなことをしている日本で本当にNCAAのような規則を設け、大学スポーツを統一化できるのか…。疑問であるのと同時にもう一つ…
アメリカの大学スポーツシステムがものすごい賞賛されているようですが、私が在籍していたチームでもGPAを上げるために私が選手の代わりに試験を受けたこともあります(オンライン授業)。米国の大学スポーツも商業化が進みすぎて、学生アスリートのレベルはStudentレベルにないこともしばしばです。これからどうなるか…。責任者?として否定ばかりはしていられない状況です。
J-stageにて昨日より最新の論文が電子化されましたのでご報告申し上げます。今回は大学ラグビー競技者に着目し、運動部活動での活動経験と社会人基礎力の関連についてまとめました。近年、大学体育会で活動している学生を専門としたリクルートサイトが多く見られるようになりました。これは、体育会系で頑張っている学生は社会人としてもやってくれそうであるという一種の「バイアス」がかかっている部分もありますが、実際に体育会出身の学生を採用したいと考えている企業様は多いようです。さらに、近年、「ラグビー部出身者」に特化したリクルートが行われてると聞き、「なぜ、ラグビーに特化するのか?」という素朴な疑問を最初とし、調査を進めました。その結果をまとめたものがこちらになります。ラグビー部出身者の価値を少しだけ見出せたかもしれません…。あくまで、一論文ですのでご笑読いただけると幸いです。
萩原悟一ほか(2017)大学生ラグビー選手を対象とした競技活動経験と社会人基礎力の関連. スポーツ産業学研究, 27(2): 177-183.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sposun/27/2/27_2_177/_pdf
先日行われました競泳日本選手権に行ってまいりました。メインは本学から出場する選手の応援でした。10名の選手が出場し、決勝で6位の選手が出るなど近年では最高の成績であったと思います。しかし、本学の水泳部の最高峰はオリンピックでの金メダル(2004年アテネ800m自由形女子 柴田亜衣選手:当時4学年)ですので、大学の求めるハードルは非常に高いところにあるなと感じている今日この頃です。
話は変わり、スポーツマネジメントを教えている教員として、競泳日本選手権のビジネス面での躍進を感じずにはいられない大会でもありました。チーム関係者として参加させていただいたため、ADカードでどこへでもアクセスできる状態でしたので、アップ時間、予選・決勝の空き時間を利用し授業で使えるネタを探しておりました。私が現役のころの日本選手権(出場できたことはありません…)は「競泳の大きな大会」という感じで、お金を払って水泳を観戦しているお客さんはほとんどおりませんでした(という印象でした)。スタンドにいるのは関係者(学校関係者、スイミング関係者、家族、コーチなど)がほとんどで、プロ野球やサッカーのようにお金を払って観ている人などほとんどいない?ような気がしていました。ところが、この大会、約3500席あるスタンド席はほとんどが有料観客で埋まっていると、ある広告会社の方がおっしゃっていました。「競泳で観客??」十数年前は考えられなかったことが起こっているなと感じております。そして、十数年前と変わったところと言えば、会場の演出だと思います。デジタルサイネージがプールサイドのあらゆるところに設置され、選手入場ゲートはアメフトの入場を思わせる派手なゲート、優勝インタビューを行うお立ち台など、ものすごい演出を行っているなと印象を受けました。スポンサー企業も沢山ついており、競泳はいまや、大きなお金が動くスポーツコンテンツの一つになってるような気がします。昔は「水泳?金にならないスポーツ」と言われたことがありますが、いまや、この国の水泳はビジネスコンテンツの一つとして十分に成り立つものになっていると思います。そして、自分自身が頑張ってきたスポーツが躍進していくことは私自身もうれしい限りです。
先日、高校の同級生で武蔵大学准教授の田中健太先生(けんちゃん:専門は経済学)と打ち合わせをするため、武蔵大学にお邪魔しました。スポーツ×経済学×心理学で何かできそう?ということで、彼の研究室で雑談を含めて5時間の熱い打ち合わせをしました。さすがは経済学者、いろいろなアイデアと研究プロトコルが浮かび上がってきました。「とりあえず、研究費の公募出す?」というあたり、さすがです。今後、コラボしていけばいろいろと研究の幅が広がりそうです。
そして、もう一つ、本学の最新情報として…飯沼誠司氏(一般社団法人アスリートセーブジャパンの代表理事、一般社団法人日本AED財団理事、ライフセービング前日本代表監督)が、本学のオリンピック・パラリンピック戦略アドバイザーになりました。そのための任命式に出席するため東京キャンパスに行ってまいりました。飯沼氏と今後、学生プロジェクトなどでコラボしていこうと思います!!!ちなみに、飯沼氏の奥様は女優の中山えみりさんだそうです。すごい。。。
先日から、公私ともにお世話になっている日本経済大学准教授の秋山先生にご来校いただき、夏に行う予定にしている実験のためのプレ実験を大学院生、学部4年生と実施いたしました。詳しい内容は結果が出るまで伏せておきますが、日本ではまだ行われていないであろう(詳しく調べてないので…。)実験であったと思います。これをまとめていくことで、「鹿屋、面白いことやってるな!」と多くの人に見ていただけると幸いです。 https://www.nacinc.jp/analysis/eyemark-recorder/ NAC
話は変わりますが、「鹿屋、面白いことやってるな!」繋がりで、大学近くに「鹿屋アスリート食堂」という食堂があります(東京にもあります)。この食堂、本学の教員(スポーツ栄養学のご専門)がプロデュースしており、レシートには注文した品の総カロリーや塩分量、糖質など詳しく記載されています。本日のお昼は秋山先生と同僚、大学院生でおいしくヘルシーな昼食を頂きました。http://www.asushoku.com/ アスリート食堂